ARKEN Museum in Denmark 〜school trip〜
9月21日(金)
この日はフォルケホイスコーレのみんな(生徒や先生、スタッフ等)でArken Museum of Modern Artに行きました。
車を持っているデンマーク人に乗せてもらって、学校から約1時間半。
自然に囲まれたのどかな場所にあります。
子どもが自由に絵を描ける場所もあります。
親子で床に座り込んで、絵画や作品をみながらスケッチをしているのが印象的でした。
ちょうどゴッホの展覧会がありました。(2018年9月1日〜2019年1月20日)
この美術館はシンプルでかっこいい。
作品の前にはベンチがあり、近くでじっくりみることもできれば、こうして離れた階段の上から作品を見渡すこともできます。
こちらの階段の上にはこのようなスペースがあります。
建物内はとても広々とした空間なのですが、重厚なコンクリートの壁に囲まれているので、こんな空間で外の景色を見ながらほっと一息つくのもオススメです。
2階にあるカフェ。
軽食もあります。
私はクリームたっぷりのホットチョコレートをのみました。
最後は出入口付近にあるミュージアムショップ。
ゴッホの展覧会にちなんだグッズや、デンマークらしくデザイン性の高いキッチングッズなどがありました。
近くの公園でみんなでピクニック。
こうして様々な国籍、年齢の人たちと美術館にいくのもいいなあと思いました。
日本人こそ日常にHygge(ヒュッゲ)をとりいれよう
Hygge(ヒュッゲ)とは、デンマーク語で「幸せな心地よい時間や空間」のことです。
ぱちぱちと燃える暖炉の火。
ブランケットにくるまり、ホットドリンクを飲みながら読書。
キャンドルを灯し、気の置けない仲間や家族とディナー。
想像しただけでほっこりしますよね。
世界的なブームとなっているHyggeは日本でもブームとなり、Hyggeに関する書籍などもよくみられるようになりました。
デンマーク人は日常にHyggeをとりいれ、自分のライフスタイルを大切にしています。
今年3月に出版された「WORK MILL with Forbes JAPAN 〜THE DANISH WAY デンマーク 働くのユートピアを求めて〜」
レア共同代表の大本さんとWORK MILL編集長の遅野井さんの対談より
「日常生活のなかに幸福を見出すための時間の使い方として、デンマーク人はかなり優れた規律をもっています。8時間働いたら8時間休む。デンマークの人は休む時間を確保するのが上手なんです。日本は他人との時間の約束を守る傾向はありますが、自分との時間の約束は守らない。個人よりも集団を優先する。」
「集団を優先する」というのは、日本の国民性なのかなあと思います。
子どもの頃から「他人に迷惑をかけちゃダメ」と言われたり、集団行動を徹底的に教え込まれる学校であったり。
それ自体は悪いことではなく、むしろプラスに働くことも多いと思いますが、集団を優先させてばかりいたら自分はどうなるのでしょう。
自分の仕事は終わったけど、上司や周りの人がまだ仕事をしているから帰りづらい。
本当は行きたくないけど、付き合いも大事だしこれも仕事と思って行く飲み会。
辛いことを我慢するのは日本人の得意技。
フォルケで出会った20代のデンマーク人女性に、日本の電車内で寝ているサラリーマンの写真をおもしろおかしく見せたところ、真剣な顔で
「これは深刻な状況だよ、なんで笑ってるの?」
と言われてはっとしました。
自分はこれが当たり前だと思っていること、深刻で異常な状態だと認識していないこと、人ごとだと思っていること。
恥ずかしく思いました。
「生きるために働く」はずが、いつのまにか「働くために生きる」になっていませんか?
毎日を「こなす」状態になっていませんか?
この言葉にはっとした方、今日からHyggeを意識してください笑
温泉にいく、鍋パーティーをする、お茶をいれる。
日常の中に日本らしい、自分らしいHyggeなひとときをみつけましょう。
幸せになる秘訣〜幸福の国、デンマークから〜
あなたは「今」を存分に楽しめていますか?
デンマークのフォルケの授業の中で、心に残ったこと。
right here 、right now(今)は存在している
future(未来)はまだ存在していない
past(過去)はもう存在していない
存在しているのは今だけ。
でも、過去のことをいつまでも引きずったり、将来のことを不安に思って悩んだりすることってありますよね。
でも、そうやって悩んでいる今がいずれ過去になり、いつまでも悩んでいたら未来も今と変わらず悩み続けるんじゃないでしょうか。
この負の連鎖を断ち切るには、「今」に集中し、「今」を楽しむこと。
やりたいと思ったらやってみる。
行きたいと思ったら行ってみる。
会いたい人がいたら会いにいく。
こうやって自分の正直な気持ちに従いアクションを起こしていくことで、幸せだなって感じたり、自己肯定感が高まったり、自分の理想に近づいていくことができるんじゃないでしょうか。
もうひとつ、授業のなかでおもしろいなあと思ったこと。
Quality of thoughts will change experience.
直訳すると、
「思考の質が経験を変える。」
例えば、「空腹」という状態をネガティブに考えたら、「お腹が空いた。イライラ。」です。
でも、「これでおいしいものが食べれる!」とポジティブに考えたら、空腹がポジティブな経験になります。
ネガティブな思考をしていたらネガティブな経験に、ポジティブな思考をしていたらポジティブな経験になります。
そして、私たちの人生はいくつもの経験から成り立っています。
「LIFE DESIGN スタンフォード式最高の人生設計」著者のビル・バーネット&デイヴ・エヴァンスは、著書の中で
「人生はモノではなく体験だ。その体験を自分でデザインして楽しむこと--それこそが生きる楽しみだといえる。」
と言っています。
どんな大学に行くか、どんな仕事に就くか、どんな家庭を築くか、なんてそんなに大きいことではなくても、日常の中でどんな経験を積み重ねていくか、そしてその経験をどう捉えるかが大事なんじゃないかなあと思いました。
そして、そのひとつひとつの経験を存分に楽しめるように「今」に集中することが、幸せになる秘訣だと思います。
「自分探し」に出てはいけない理由
「私」ってなに?
vedic psychologyの世界では、「私」を理解するために下の図を使います。
1番上の波線が、外の世界と接している部分です。
ここで、私たちは視覚や聴覚といった5感を用いて外の世界を把握します。
次にあるのが、mind(思考)、intellect(知性)です。ここで、私たちはものごとを考え判断しています。
次は、feeling、emotion(感情)です。
その下にあるのが、intuition(直感)、そしてego(自我)です。
1番下の波がたっていない部分がselfと呼ばれる場所で、soul(魂)のようなものです。
簡単にまとめると、body(身体)レベル、mind(思考)レベル、emotion(感情)レベル、soul(魂)にわけることができます。
そして、selfに近いものほど真の「私」に近く、よりパワフルだそうです。
通常、mindとemotionは一致していますが、矛盾が生じる場合もあります。
例えば、今の仕事がどうしても好きになれない場合。
emotionレベルでは「つらい、嫌い、やめたい」と感じていても、mindレベルでは世間体を気にして「とりあえず3年は続けるべきだ、転職はイメージがよくない」などと考えてしまう。
すると、undigested emotion(未消化の感情)が蓄積し、ストレスになるそうです。
ストレスがかかった状態が続くと、emotionより下のレベルの直感や自我の機能が衰え、自分を見失ってしまいます。また、身体にも悪影響が出てくるでしょう。
だから、定期的にストレスを取り除き、bodyからselfに続くまでの各レベルがきちんと機能するようにメンテナンスをする必要があります。
私が通っているフォルケでは、アーユルヴェーダドクターによるマルマセラピーというものを行います。
マルマとは全身に約100カ所あるエネルギースポット(ツボのようなもの)のことであり、マルマセラピーを行うことにより睡眠の質が高まるなど心身に良い効果があるそうです。
私も実際にやってもらいました。
所要時間は1人45分くらいで、カウンセリングのあと顔、腕などのオイルマッサージをしてもらいました。
私がカウンセリングで言われたことは、「あなたはすごく強いハートを持ってるし、正義感が強い。だけど、自分の感情を抑圧しすぎてしまっている。家族や親しい友人、パートナーなどにもっと自分の"感情"について話すべきだ。」と。
たしかに、自分の状況や考えなどについて話すことはあっても、「自分が今どう感じているか」についてはあまり話していなかったと思います。
私は今までmindばかり機能させていたんだなあと感じました。
これからはもっと自分の感情や直感、自我のレベルにまで目を向け、自分を大切にしていきたいなあと。
少し話は変わりますが、「自分探し」のために海外にでていく人、ここではないどこかで本当の自分が見つかるんじゃないかと思っている人は、結構多いんじゃないかと思います。
はっきり言って、自分探しにでても「自分」は見つからないと思います。「自分」は外にあるのではなく「内」に、どこかではなく「ここ」にあります。
自分探しをしようとしている人は、まず自分の身体、思考、感情などに意識を向けてみてください。
そして、「今ここ」に集中し、「今ここにいる自分」を否定せず、少しでも幸せだなあと感じられることをしてみてください。
「今ここ」については、次回もう少し詳しく取り上げようと思います^ ^
ハッピー、ヘルシーなフォルケ生活
コペンハーゲン中央駅から電車で1時間、バスに乗り換えて30分のところにあるフォルケで学んでいます。
Højskolen For Bevidsthedsudvikling
このフォルケは、数あるフォルケの中でもとても珍しいフォルケだそうです。
ここでは、アーユルヴェーダをもとにしたvedic psychology 、vedic art、meditation、ヨガなどを学ぶことができます。
オーシャンルームと呼ばれる部屋
大抵の授業はここで受けます。
ピアノルーム
週末の夜はこの部屋に集まって映画を観たりします。
アートクラスの作業部屋
1人ずつ決められたスペースが与えられるので、授業時間外にも活動可能です。
このフォルケでは、健康で幸せな生活を送ることに重点を置き、1日のスケジュールやここでの生活の規則が決められています。
食事でいうと、1日3食100パーセントオーガニックのベジタリアンフード。
なぜベジタリアンフードかというと、消化に余分なエネルギーを使わないためだそうです。
また、アルコール類の摂取も基本的にはできません。
ただ、強制ではないので、自分の部屋でお酒を飲んだり休日に外食したりする人もいます。
☆1日のスケジュール☆
7:30〜9:30 朝食
10:00〜12:15 選択科目(アートorヘルス)
(木)のみヨガに変更
12:30〜13:15 昼食
14:00〜16:15 vedic psychology
18:15〜19:00 夕食
19:30〜21:00 (火)(水)vedic psychology
(木)music
そして、22時就寝が推奨されています。
学校の目の前は海です。
のんびりとした毎日を過ごしています。
また、このフォルケは他のフォルケと比べて生徒の受け入れ人数が少ないので、先生に手厚くみてもらうことができます。
生徒の年齢層も高い傾向にあります。(2018年9月現在の生徒は、20代が半分、60代が半分くらいの割合ですが、普段は若者がもっと少ないそうです)
やはりデンマーク人が多いですが、日本人も私含めて4人、エストニア人3人、スウェーデン人1人と、なかなかインターナショナルです。
ハンガリーやエストニアから来ている先生もいるので、授業は基本的に英語です。
日本人とは異なる考え方をもった人々と「幸せ」や「人生」などについて考えるとても貴重な日々を過ごしています。
次回からは、実際にここでの授業や生活を通して学んだこと、考えたことについて書こうと思います^ ^
コペンハーゲン散策
空港から国鉄に乗って15分、コペンハーゲン中央駅に到着。料金は36DKKでした。
中央駅の地下には大きなスーツケースも入るロッカーがあります。
料金は75DKK。日本円にすると1500円くらいです。
王立図書館
旧館と、ブラックダイヤモンドと呼ばれる新館があります。
新館
旧館
これはデンマーク建築センターの内部です。
アマリエンボー宮殿の衛兵交代式
12時から始まります。
結構長い時間かかるので、20分程だけ見ました。
学生や26歳以下の場合は無料で入ることができました。一般は2000円くらいです。
イスなどの家具をはじめ、服やアクセサリー、自転車など様々なものが展示してありました。
畳の上にデンマーク家具
中庭はこんな感じです。
この建物はもともと王立病院でした。ロの字型になっているので、一周ぐるっと巡り、ミュージアムショップやカフェを経てまた入り口に戻ってきます。
中央駅に戻る途中、アートフェアを見つけたので少し立ち寄りました。
1.2kmの歩行者天国、ストロイエ通りにあるロイヤルコペンハーゲン本店
同じくストロイエ通りにあるデパート、Illums bolighus
家具やキッチン雑貨、寝具、照明器具など見るだけでも楽しいです。
フォルケホイスコーレ留学inデンマーク
フォルケ留学2週間目。
だいぶここでの生活にも慣れてきたので、これまでのことを少しまとめてみようと思います。
フォルケの存在を知ったのは、今年の2月頃。HYGGEやnicolai bergmann、森の幼稚園、世界トップレベルの幸福度など、興味のあるものが全てデンマークにつながり、そこからデンマークについていろいろと調べたところ、フォルケホイスコーレという存在を知りました。以下にフォルケの特徴をまとめます。
✴︎19世紀に成立した北欧独自の成人教育機関
✴︎18歳以上なら誰でも入学可
✴︎「生きる」ことを学ぶ学校
✴︎立ち止まりや学び直しの機会を提供
✴︎入学・修了試験や成績表一切なし
✴︎全寮制で、生徒や教師、ボランティアスタッフなどが共同生活を送る(そのため学校全体が1つの家族のように機能する)
✴︎人格的接触による活きた言葉と活き活きとした相互作用が重要視される
✴︎3〜4ヶ月が1ターム
✴︎学校ごとに科目は様々
そして、費用がとても安いのです!
私が学んでいるフォルケは、シャワー・トイレ付きの1人部屋(おまけにオーシャンビュー)、100%オーガニックの食事(ベジタリアンフード)1日3食付き、授業料合わせて1ヶ月約10万円!
これは行くしかないと思い、学生生活最後の夏休みをデンマークのフォルケで過ごすことにしました。
私は夏休み期間のみという時間の制限があったため、1タームのうち最初の1ヶ月だけという形で受け入れてもらいました。
その他、1週間のみ、2週間のみなどのショートコースもあるみたいです。
私の学んでいるフォルケの詳細については、後ほど書く予定なのでそちらを参考にしてください。
内装がとてもかわいい。
私は二階の窓側席(エコノミー)だったのですが、なんと窓側に収納スペースがあってびっくり!これまで様々な航空会社を利用してきましたが、これは初めてでした。
二階席だからなのか、空いていたからなのかわかりませんが、離陸前に食事のメニューの希望も聞きにきてくれました!
タイ国際航空、オススメです!
次回はコペンハーゲン観光についてです^ ^